写真と言葉森山 大道

Works and Words by DAIDO MORIYAMA

優れた写真家というだけでなく優れた文章家であり語り手でもある森山大道氏。
このページは黒と白カレーのパッケージになったもとの写真と、印刷媒体を通じてこれまでに発表された森山氏の文章や言葉の一部を抜粋して再構成したものです。

人の生とは恋を捜し愛を求めてうろつく道程なのである。人皆すべからく恋のトリコになるべきで、恋愛というゲームをあきらめた瞬間から人は確実に自らの生から下りていくのだ。軟弱な“恋愛至上主義”こそ、イズ・ベストというわけである。女がナゾであり男がナゾであり、恋がナゾであり生がナゾであるかぎり。

出典:フォト・エッセイ集『もうひとつの国へ』朝日新聞出版(2008/9/30)p.160, 161
初出:月刊「BURST HIGH」2006年2月号 コアマガジン

Text and Photo by DAIDO MORIYAMA
©DAIDO MORIYAMA PHOTO FOUNDATION

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